みずとみどり豊かな環境を子どもたちへつなぐ~市民参加で守る都市農地~
6月13日まで第2回定例区議会が行われています。私も一般質問に立ち、都の補助金も活用し25年度から始まる、喜多見4・5丁目における「農業・農地を活かしたまちづくり事業」について質問しました。
都市農業を守ることは、主に農業事業者の保護の視点から語られてきました。生活者ネットワークは、農地は個人の事業用地であるだけでなく、都市住民全てにとって、良好な環境や風景、土に触れたリフレッシュの場など都市部ならではの価値が有り、この特徴を活かした東京の農地利用を市民参加で活性化することを主張してきました。
6月14日から始まる都議会議員選挙に、西崎光子都議が、3期目に挑戦する予定になっています。「みずとみどり豊かな環境を子どもたちへつなぐ」ことは、西崎光子の政策の柱の一つです。
今回質問に取り上げたこの事業は、同じく都の「農の風景育成地区」指定と同じ地域を重複指定することにより、風景の保全と農業の振興の相乗効果を目指しています。この地域は、昨年度から始まっている、世田谷区の地域風景資産の第3次選定でも、この地区に既にある5つの風景資産に加え、地域のグループから更に風景の推薦が出るなど、市民参加型のまちづくり事業としての素地は十分な地域です。世田谷の区民参加のまちづくりと、都の助成事業が相乗効果を上げ、農地を活かしまちづくり・風景づくりが展開されることを期待します。
都と区の連携による、「農業・農地を活かしたまちづくり事業」は、3カ年の事業です。今年度は1年目として今後2年間のプランニングの年になります。プランニングに当たっては、区民が魅力を感じられるような農地の多様な利用により、「農」の価値の再認識につなげる視点が大切です。
今回の質問に対して、世田谷区からは、幅広い分野の参加者で、世田谷の貴重な「農業・農地」を活かしたまちづくりの未来を描く、ワークショップ形式などを取り入れた市民参加で事業プランをつくっていくという答弁を得られました。
都区連携で進む、市民参加の「農業・農地をいかしたまちづくり事業」。生活者ネットワークは、西崎光子を世田谷区から引き続き都議会に送りだし、市民参加型の都市農業を着実に進めていきます。