世田谷区のPCR検査体制と感染率について

カントウタンポポの群生を見つけました。時には散歩に出て、健康を維持しましょう

4月中旬からは世田谷医師会、玉川医師会の協力により2か所の検査センターが保健所と協力しPCR検査の迅速化を図っています。しかし、この対処は後手に回ってしまっており、PCR検査の結果を待ち入院の手配ができないうちに自宅でお亡くなりになる方が出てしまったことが、今朝(4月26日)の新聞に報じられていました。心からお悔やみを申し上げます。それにしても、この新型コロナウィルスの感染がどのくらい身近に迫っているのか、はっきりと見えた来ないことが不安を高めています。
4月23日の福祉保健常任委員会では、世田谷区のPCR検査体制の更なる充実や、感染人数情報の開示について議論があり、今後、検査数と陽性者数の両方を発表していく方向で検討すると区担当者からの回答がありました。この発表方法になれば、検査者に対しての陽性者率を確認できるようになり、少し客観的に感染拡大の状況が見えてくるかと思います。しかし、これはPCR検査が必要と判断された方の中での、陽性率ですから、市中感染率に比べかなり高く出ます。今の所、科学的に立証された市中感染率の推定方法は無く、日本中が、見えない感染者に対し不安を抱えながら暮らしています。
今の所見えない感染率を想像するのに参考になるのは、慶応大学付属病院での、新来患者に罹患率約6%というものがあります。外出の際などの時には、この数字を頭に入れて20人に1人くらい無症状感染者がいてもおかしくないと考え、マスク、手洗い、消毒などの基本的な予防策を取ることが大切です。
世田谷区内では、どのエリアが感染者数が多いのかについては公表を控えています。より狭い地域での情報を皆が知りたがり、感染源=犯人捜しのような人権侵害につながる個人情報侵害を起こさないための措置だと理解しています。集団感染に繋がりかねない、保育園や病院、区窓口などでの発症例については、区のHPで発症例があった施設の情報を公開していますので、確認してください。
むしろ、どの地区も等しく、新型コロナウィルスと戦っていると考え、自衛を強めていただくようお願いいたします。
体調の不安がある場合には、まずはかかりつけ医に電話などで(直接クリニックに行く前に電話などで予約し、非接触の方法で問診を受けることが大切です)、ご相談ください。
皆さま、どうぞ、くれぐれも注意してお過ごしいただきますようお願いします。