世田谷区 PCR検査の現状(5月8日福祉保健委員会報告)

今年はできなかった子どもたちの手作りのこいのぼり、早く日常を取り戻したいですね

5月8日に、保健福祉常任委員会が開かれ、世田谷区のPCR検査の現状が少しずつ充実してきていることが分かりましたので、皆様に報告いたします。

世田谷区では3月中は「帰国者・接触者外来」を通じてルートでしか検査はできませんでした。4月7日の緊急事態宣言直後の4月8日からは、世田谷保健所が直接行政検査の検体を採取し検査に出す方式を始めたということです。更に、4月14日からは世田谷医師会の協力を得て検査体制をの人員体制を強化、民間検査機関に確定診断を依頼するなど、東京都健康安全研究センターの1っか所だけにPCR検査を集中させないことで、同じ保健所ルートでも結果が出るまでの期間を短く(4・5日かかっていたものが2日以内に)できたとのこと。

5月1日からは世田谷医師会による「地域外来・検査センター」がスタートしています。ここでの検査は保険診療の適応となります。私が求めていた、かかりつけ医からの紹介でPCR検査ができる体制は、実際は5月に入ってからやっと実現したのだということが分かりました。やっと、患者の状態を良く知っている医師に相談し、必要な場合はPCR検査に確実に結び付けられる体制になったということでしょうか。5月13日からは、玉川医師会によるドライブスルー方式での検体採取も開始されるとのことです。

このような地域の医療関係者の協力により、一日辺りPCR検査数を50件以上増やすことができる見込みです。(最大限80件ぐらいまでとのこと)今回の検査体制の増強は、主に検体採取と問診や肺炎の有無の診断ができる医師と場所の確保、検査機関への移送体制の整備です。世田谷保健所独自で、ウィルスを増殖させて遺伝子情報を調べるPCR検査をできる設備(陰圧室など感染防止施設)は無いことも今回の委員会で明らかになりました。感染症対策としてそういった施設の必要性について今後検討していかなければなりません。

5月13日から始まる、臨時区議会には、国からの一人10万円の臨時給付金を一日も早く区民に届けるため、事務費を含め国から降りる930億円を含む、大型の補正予算が上程されます。今回の記事で報告したPCR検査については、4~6月の3か月分の経費として、予備費を使い1億3500万円かかるみこみとの報告です。厳しい財政状況の中でも、命や暮らしを守るのに必要な予算は的確に使っていかなければなりません。梅丘図書館の改築の延期なども報じられています。政策の優先順位を明確にして、臨時区議会や補正予算の審議などにも臨みたいと思います。