まず、「わが家の防災メモ」を作ってみて下さい

災害対策提言から 家族の居場所の点検や発災直後の安全確保

6月23日、私たち世田谷・生活者ネットワークの災害対策プロジェクトで練り上げた「弱者を作らない災害対策」の提言発表会が行われました。

私は、それに先立つ、6月の定例区議会一般質問で、世田谷区の災害対策の中で、発災直後の区民の安全確保のための基本的な情報が、区民に伝わっていない実態について質問しました。
今年度中に、世田谷区の全世帯へ、災害時区民行動マニュアル(マップ版)が配布される予算が組まれています。この新しいマニュアルが、区民一人ひとりの安全確保に、本当に役立つものになることをねらっての質問です。
例えば、自分の地域に割り当てられた避難所へのスムーズな避難経路を、みなさんご存知でしょうか?
町会単位などで結成されている自主防災組織が、一時(いっとき)集合所を決めています。私の町会では、災害時には、その集合場所に自主防災組織の方が集合し、避難に向かう地域住民などに、避難所の開所状況や、安全な避難路等の情報提供をしてくれることになっています。
避難路についても、最短距離がベストとは限りません。先日、代田地区で行われた地域防災訓練で、小学生の子どもが、「この道はいつもの通学路と違う」と言っていました。私たちの地域は、環七を渡って避難所に向かいます。車両火災があると、煙が上がる歩道橋は危険な可能性があるので、中央分離帯が切れている大きな交差点まで、迂回して避難ルートを取っているのだと聞かされました。
子どもたちにも、避難ルートを選んでいる理由も教え、どんな場合でも、自分で自分を守っていけるよう伝えていくことも大切です。

私たちの災害対策提言では、家族の時間別の居場所ごとに、避難や連絡(災害伝言ダイヤルの利用など)の方法を家族で検討し、相談するためのワークシートを作り、提案しています。一度、私と一緒に、家族や地域の方々と「わが家の防災メモ」作りを考えてみませんか。

* ワークシートをご希望の方は、こちらからお問い合わせください。