石巻、女川の災害廃棄物処理の現状

東京・生活者ネットワーク視察報告

石巻市の処理場 集積場
石巻市の処理場 集積場
7月17日から19日の2泊3日で、仙台、石巻から気仙沼、田老まで、津波被害が大きかった地域の復興に向けての取り組みについて、東京・生活者ネットワークの山内都議を団長に、視察して来ました。
石巻の災害廃棄物処理プラントについて報告します。

工業団地を誘致する予定の土地に、被災廃棄物の集積場を作り、まず、重機による分別でアスベストなど危険物を取り除き、最後は人の手で想い出につながるものを選り出すことから処理を始めていました。金属類、燃料として使える木くずなど、できる限りのリサイクルも行っていました。昨年から稼働し始めたごみ焼却プラントは、まだ建設途中で、1日の処理量が300tの焼却炉が、8月には5基稼働するようになります。25年度末までには、災害廃棄物の処理を終え、この処理プラントを本来の目的に使える土地にすることが目標になっています。
被災県は、現地でできることはできる限りやっているというのが、実際、行って見てわかったことです。

もし、東京に大地震が起こったら・・・ 石巻の何倍もの廃棄物が出ることでしょう。東京に、あんな大きな処理プラントを作る場所があるのだろうか?東京も近県の協力を受けたり、広域処理をお願いしたりせざるを得ないのでは・・・ この問題は切実です。

女川の、災害廃棄物1次集積場所も見て来ました。仮設住宅から学校に通じる通学路に、まだまだ廃棄物の山が残っています。この廃棄物が少しずつ石巻に運ばれ、処理されていくわけです。その中の一部が東京に運ばれ、処理されていきます。安全が第一です。その上で、被災地に協力できるよう、きちんとデータを公開し、東京が被災地になった時のことも想像しながら、災害廃棄物の問題に取り組んでいきます。