女性の視点を災害対策に

私は災害対策を担当する区議会の特別委員会の委員や、世田谷区防災会議のメンバーとして特に女性の視点を活かした災害対策の充実に取り組んできました。

今月末1月31日には、東日本大震災後2回目になる世田谷区地域防災計画の全面改定(案)が防災会議の議案になっています。新たな視点として、避難所や災害復興時における女性の視点、つまり生活や高齢者・障がい者・妊産婦・乳幼児など、効率重視の男社会からは取り残されがちな「生活の視点」を災害対策に具体的に盛り込むことを強く主張し、今回の改定で一歩前進することができました。

地域の防災の担い手としての女性の位置づけも確実に重要度を増しています。写真にもありますように、世田谷消防団の副団長の一人は女性で、今年の始式では消防総監表彰を受けられています。この方も防災会議のメンバーであり、特に改定に当たって女性の視点を対策に盛り込む女性の視点部会のメンバーとしてもご意見をお聞きしています。

今回の改定では事前の備蓄や啓発の中に、水・食料に並んでトイレの問題もきちんと位置付けられました。このことには、私が昨年度末の予算委員会などで具体的に提案してきたことが実を結んだのではないかと自負しています。今後の対策として、避難所トイレにおける女性の性被害防止等の視点も書き入れられています。まだまだ、現場にまで浸透するのはこれからです。来年度は避難所運営マニュアル標準版の改定が待っています。生活者ネットワークとして積極的に提言を続けていきますので。皆様のご意見をお寄せください。

増える防災に活躍する女性、消防総監賞受賞者も

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