少数意見の尊重は民主政治の命

 

一輪だけの花も群れになって咲く花も、個性があってこそ。議会も同じ

区議会のルールは、選挙直後、一部の会派代表の主導で決まる!

4月26日区議会議員選挙がおこなわれ、5月18日から区議会の正式な組織化(議長や常任委員会などの決定等)までの間、区議会議員は何をしているのか?と不思議に思われている区民の方も多いと思います。実はこの間、区議会の今後4年間の話し合いのルールである「議会運営に関する確認事項」などの案が作られています。案を決定するのは、当選した議員全員が参加する「議員協議会」ですが、その協議会にだす「素案」ともいうべきものをつくっているのは、今期は4人以上議員がいる会派だけが参加できると決定された「会派代表者会」になります。

生活者ネットワークは今回の選挙で2議席しか確保することができませんでした。前期の当初は4議席を持ち、この「会派代表者会」で発言することができていたのに比べ、少人数会派として「会派代表者会」の結果を待って、出されたルールの「素案」に対して書面等で意見を出すという状況です。

少数意見の尊重は、民主主義の基本

今期の「会派代表者会」においては、自民・公明の両大会派から少人数会派の発言権を制限するような提案が次々と出されてきています。

前期までの世田谷区議会は、一人会派に至るまで、それぞれ意見の異なる会派に対し平等な発言時間を保証し、少数意見の尊重を形にしてあらわす民主的なルールで運営されていました。5月12日の議員協議会で、このルールを維持すべきだと主張しました。しかし、議員協議会では、本会議場での議案に対する意見表明の持ち時間を、4人以上の会派は10分、3人なら8分、2人で5分、一人会派は3分にするという案が賛成多数となりました。世田谷区議会の民主的な運営ルールが壊れようとしています。

12日には、たくさんの区民が傍聴のため区議会に来られたのですが、議員協議会については、傍聴の可否も多数決により認めないとされました。

多数決で、全てが押し切られていくことに大きな危惧を感じています。たった2人の会派ですが、できる限り積極的に発言し、区民の声が反映できる区政、区民に開かれ多様な意見が活発に論議される世田谷区議会を実現するため、努力を続けます。ぜひ、区議会を傍聴においでください。