災害時の水の確保は?

世田谷区防災訓練に参加して

1月19日、世田谷区の防災訓練が実施されました。
今年度の訓練は、毎年9月1日前後に行われてきた定例の訓練に変えて、3・11への対応も視野に、いくつかの新しい試みを加え、区職員を中心に、比較的小規模に行われました。
帰宅困難者への誘導を鉄道事業者と協力して行う訓練や、保育所での引き渡し訓練など、3・11の教訓を生かした内容に特化して、新しい手順の確認の意味のプログラムが、駅や保育所など、区内10か所ほどで行われました。

私は、大原にある和田掘給水所での、被災時の給水設備の点検と、ポリタンクを使った飲料水輸送の訓練を視察させていただきました。軽ワゴン車に、500リットル入るポリタンクを積み、避難所などに水を届けるという想定で、初めて試された訓練です。
世田谷区には12か所の給水拠点があり、2km圏内に1か所配置されています。しかし、飲料や食用の水をすべて運ぶには、大変重たいものです。避難所などで水が不足した場合に備え、今回の訓練が行われました。タンクの固定方法や、蛇口の形状など、やってみて初めてわかる問題点もありました。

区民の生活を守るため、できるところから災害時の準備を進めていくことが大切です。被災直後3日分の備蓄を区では呼び掛けています。区民の皆さんも、まず水について一緒に考えていきませんか。
世田谷・生活者ネットワークでは、災害対策プロジェクトとして、生活の視点からの災害対策の見直しを進めています。今後も、随時ご報告しますので、ご覧ください。