市民からの通報が区を動かし、原因物質が特定されて除去できたことは、市民の測定活動の一つの成果と言えるのではないでしょうか。特に、子どもたちを守り育てていく保護者としての、自主的で科学的な活動が、ピンスポットのような放射能汚染を発見したというのはすごいことです。
さらに、この事件は、区が「そんな数値が世田谷区内で出るはずがない」という思い込みを捨てるきっかけにもなりました。このことから、世田谷区は、空間放射線測定機器を10台以上買い増しし、測定体制を充実させるようです。さらに、専門機関に委託して、区内265箇所の公園での放射線量測定も行われることにもなりました。
私は、9月22日の一般質問で、「区内で除染が必要な事態が起こった時に、対処できるように研究を進めること」を要望しておりました。今回、除染が待ったなしの区の業務になり、きちんとした方針を持ち、準備しておくことの大切さを一層実感しています。
世田谷・生活者ネットワークにも、ガイガーカウンターがあります。10月3日に現場を確認に行った時、警報が本当に鳴り出し、止め方が分からず、困ったりもしました。先週から今週にかけては、区議が毎日、それぞれの自宅や地域に持ち帰り測定をしています。自分たちで調べたデータを持つことで、これからも説得力のある政策提案をしていくことを心がけていきます。
昨日は、世田谷未来博が開催されていました。特にいいなと思ったのは、子どもたちに向けた物作り実験コーナーです。実験コーナーの中の、酸性、アルカリ性の試薬で、虹のような液体を作る実験は、科学にふれて感動できるすてきな実験だと思いました。
科学的な目で、いろいろな現象の理由や解決方法を探っていける、そんな子どもたちを守り育てていきたいですね。