放射能測定も区民参加で

議会質問を終えて

羽根木公園での測定の様子
羽根木公園での測定の様子
22日までが、私にとっての、初めての定例議会でした。
初めての一般質問では、
1、区民の省エネ対策への、支援について
2、放射能汚染対策について
3、食のリスクコミュニケーションについての3点について区の見解を質すことができました。

放射能汚染対策については、子どもの活動をきちんと想定し幼稚園、保育園、小中学校など区立の子ども関連施設を最優先に空中放射線量の測定を行い、子どもの安全を守るのに役立つかたちで少しでも早く結果を公開することを求めました。
質問準備のやり取りの中でも、区の動きが感じられないことが保護者の不信感や不安を高めているという実態を伝え、プールの水質検査について計画を発表することや検査を急ぐことにつながったと感じています。
区では、計測機の入手を急いでいますが、まだ独自の計測は行えていません。

東京都が都内100か所で実施している放射能の測定が、21日、世田谷区内で実施されました。羽根木公園での実施予定の情報を入手できたので、昨日、都による空中放射線の測定に立ちあうことができました。
21日午後3時頃、羽根木公園の公園管理事務所のそばの迷路の遊具の真ん中の広場で測定が行われました。区の公園関連の職員の方と、都の職員、測定の専門技師2名の4人のチームが区内の公園5箇所を21日1日で廻って測定していました。
測定結果は、22日午後3時位には健康安全研究センターのHP
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
「シンチレーション式サーベイメータによる、21日の測定結果」の中で公表される予定です。
私が非公式にメモを見せていただいた数値では、羽根木公園の空中放射線量は先週から発表されている他の地区や新宿のモニタリングポストの数字よりもやや低めのようで少し安心しました。
計測方法は、金属の棒の1mの所と5cmの所に測定用の端子を地面に水平になるように固定し、30秒の平均値が出る計測を5回繰り返し平均を取ると言うもので科学的なデーターの取り方でした。機械の作動状況をチェックするため、試薬のようなものを端子の先に着けて、正しく作動しているかのの調査も書く計測展で実施していることを確認しました。機器は、環境省から都に貸与されているもので震災以前から都が使っているものだそうです。そんな機器があるなら、もっと早く100か所測定のような、全都での測定をなんでできなかったのか?疑問も残りました。
測定は、空中の放射線量を測るため水平方向に向けて計られていました。今、都は、一番沢山体内に取り入れる空気中の放射能汚染量が、ほぼ平常に戻っていると言うことを証明するため測定を進めているのだと感じました。保護者などが関心を強めている、ベンチなどの放射線量の測定はおなじ5cmでも端子をベンチに向けて測るのではないでしょうか?少しでも、子どもの被ばく量を減らしたい、そのために役立つ情報が欲しいという保護者の思いとは少し違った調査になっているのは否めません。

私の質問の中で、区と市民の連携で放射能の監視を長期間に渡って続ける「世田谷区放射能測定室」を作ることを提言しました。
空中放射線量については、すでに何人もの区民の方が色々な地点で私的に計測をしています。このような数値や、また近いうちに都から区に貸与される簡易式の放射線量計なども活用し、市民の機動力や問題意識を生かした、生活に役立つ放射能汚染対策ができるよう、区に働きかけていきたいと思います。
写真は、21年間食品の放射線量を測り続けてきた、「小金井市放射能測定室」視察の様子です。
食品の放射線量測定、特に給食の食材の吟味については、今の所、国の出荷制限が掛っていないものは安全と信じるしかない状態です。世田谷区内に、区民も参加して、食品の放射線量のスクリーニング検査ができ、区民に情報提供できるそんな測定室を一緒に作っていきませんか?
保坂区長に変わり、市民参加と情報公開が進むことを期待できます。是非、大事な情報は市民自身の目や手で確かめる。放射能測定に、区民の参画を実現しましょう。

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