世田谷清掃工場の異常事態解消を

ダイオキシン発生装置のような焼却炉は、再検討が必要です。

15年前の都から区への自治権拡充、清掃事業はその象徴的事業でした。しかし、実際は世田谷清掃工場建設においても、区民から様々な不安の声がある中、ガス化溶融炉という方式の清掃工場の建設が、23区清掃一部事務組合により決定されました。生活者ネットワークは建設についての議論の時点から、ゴミを蒸し焼きにするガス化過程でダイオキシンが発生するという、この炉の構造上の問題を指摘してきました。7年前に完成した世田谷清掃工場ですが、4年目には既に作業室内にダイオキシン漏れの事故を起こし、昨年から今年にかけ、修理を繰り返してもダイオキシンの漏出が止まらず、足掛け10か月まともな操業ができていません。密閉が不十分なガス化炉は、ダイオキシン発生装置のようになってしまっています。

更に、この故障のため、2億円もの余分なゴミ搬送経費が必要になり、9月からの平成27年第3回定例会に補正予算が提案されています。

 工場の仕様に疑問がありダイオキシン発生が止まらないこのような状況を踏まえ、9月17日の一般質問で、区長に対し、抜本的見直しを一部事務組合に求めるよう質問しました。区長も、構想上の欠陥も疑われるとし、先頭に立って発言し、費用負担についてもルールの見直しを求めていくとの答弁を受けました。

分ければ資源、ごみ処理の基本を何度でも提案します!

 

更に、区や区民の意向を、今後の世田谷清掃工場のあり方検討に反映させることを求めました。区民の声を清掃一部事務組合に伝え、区としても区民に対し情報提供に努めるとのこと。

今後の対応を、区民と共に注視し、ゴミ処理のあり方についても考えていきます。