この資料センターは、作家の早乙女勝元氏が館長を務められ、戦争の実態をきちんと次の世代に語り継ぎ、平和憲法のある日本を守り続けるために、活動を続けている民間の団体です。
現在、戦争の頃にもの心ついていらした世代は、70歳台後半になられています。今だからこそ、直接お話をお聞きしたいと、センターを通じ、体験者のおはなしを聞けるよう手配をお願いしました。当日は、調布市にお住まいの竹内さんが資料センターにいらして、2度に渡って焼け出され、10日の夜は家族と一緒に逃げまどった体験を静かに語って下さいました。1945年の3月10日、東京が戦場になり、子ども、女性、高齢者等が無差別に攻撃を受け、10万人の死者、100万人の被災者が出た、このことを忘れてはなりません。
竹内さんも、昨年の大津波後の映像を見た時、「ああ、似ている」と感じたそうです。津波は天災です。人間は、減災のための備えをすることしかできません。しかし、戦争を始めるのは人間です。私はユネスコ憲章の冒頭の「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」この言葉が大好きです。戦争の悲惨さから目をそらさず。心の中に平和のとりでを築いていきましょう。
世田谷区にも、小さな平和資料室が、玉川小学校内の1室にあります。3月18日(日)の午後、国際平和部会で世田谷区の平和資料室の見学に行く計画をしています。ご興味のある方はご一緒しませんか。ご希望の方は世田谷・生活者ネットワークまで、ご連絡下さい。