下北沢小学校に通う児童の安全を求めて

予算特別委員会が3月22日まで開かれていました。最終日に、自民党と公明党の委員から、4月に統合になる下北沢小学校に新しく通う児童のために運行予定だったスクールバスの予算を執行停止にするよう区長に求める、組み替え動議が出され、私たち生活者ネットワークはそれに以下のような意見を述べ反対いたしました。

北沢小学校統合に伴うスクールバスの運行についての経費組み替え動議に反対の立場から意見を申し上げます。

学校統合は地域の住民にとってコミュニティーの拠点を失うことであり、長年そこに住む方々にとっては母校を失うことでもあります。住民の合意形成は困難を極め、来月実現の運びとなった下北北沢小学校新校舎における東大原小学校、守山小学校、北沢小学校の3校統合の完成は新たなスタートとして、地域の納得と合意の中で祝福されるものにすることが必要です。先に統合した2校に比べ、渋谷区区界に近く離れた立地の北沢小学校が下北沢小学校に合流するにあたって、スクールバスの運行は「せめてそれぐらいしてくれなくては」という合意条件でした。東京都も都内小学校の適正規模化には積極的に協力する立場から、統廃合にともなう3年間限定の措置としてスクールバス運行委託経費に補助を出すという形で、必要性を認めています。

新学期、新校スタートまで2週間しかないこの時期に今までの合意を反故にし、円滑な新下北沢小学校のスタートに泥を塗るようなこの組み替え動議には断固反対します。

新年度以降、保護者PTAや地域、警察、道路管理者の協力を得て子ども達がより安全に通学できる環境を整え、児童への安全教育を強化し、子ども達が楽しくスクールバスに頼らずに学校に通える状況を一日も早く実現することは必要です。しかし、現時点では、来年度の下北沢小学校スクールバスの運行は必要であり、区に対し、新たに北沢小学校学区域から下北沢小学校に通う「児童の安全安心を最優先」に、確実にスクールバスを運行することを求め、組み替え動議への反対の意見といたします。

議会の議決は数の論理です、27対21でこの動議は可決されましたが、多くの議員が反対していたことと区長の判断で4月当面のスクールバスの運行は実現しました。これからも、児童の安全、安心を第一に、子ども達が楽しい学校生活を送れるよう努力してまいります。

北沢小から新しい下北沢小へ向かう井の頭通は工事中

前の記事

2018年を平和の年に