お互い様の心から始める災害対策

大規模災害時に、他自治体からどのように援助を受けられるかが、災害復旧に向けて大切になっています。9月7日、COS下北沢で、世田谷ボランティア協会の吉原事務局長から、世田谷区がボランティア協会に委託して取り組んでいる、災害時ボランティア受入体制整備事業やについて報告をいただき、自助に加えてお互い様という共助のしくみが、災害直後を生き延びるためにどうしても必要だということを、改めて学びました。

全国から来るだろう災害ボランティアを、区内の5つの大学で受付、地域のことを知っている区民や大学生のコーディネーターと共に各避難所など支援を必要としている場所に送り出すことで、外部からの支援が効率的に被災した地域で活かせるように、区内で災害コーディネーターを前もって養成しておくのがこの受入体制整備事業です。町会、自治会を中心とした避難所運営組織にも、このしくみを、今、説明に回っているとのこと。例えば医療機器を使っているので自宅から動きにくい在宅避難の方も、この災害ボランティアセンターに、支援を要請することで外部からのボランティアの力を借りるれそうな希望も持てました。

災害後を生き延びるためには、自助の準備と同時に周囲と支えあうことや、支援の要請の仕方も知っていることが必要です。

食料や水、医薬品などの回転備蓄以外にも、トイレの処理のための備えも忘れてはならないものです。この機会に、ぜひご自宅の防災用品を見直し、使い方も試してみることをおすすめします。