京都市の空き家活用対策を視察

東京生活者ネットワークの視察に参加し、京都市東山区粟田学区における空き家活用の現場を視察してきました。

空き家活用の事業化には、空き家のオーナーに対し、信頼して相談できる組織が、活用プランを持つ事業者との間を丁寧にコーデネィトすることが重要です。粟田学区は、京都市内でも特にコーディネート役となる地域の空き家対策実行委員会の活動が活性化し、成果が見えてきている地区として今回視察に行きました。

京都には、古いものを良いものとして大切にする気風がある上に、外国人観光客などからの日本文化の再評価の機運もあり、古い京町屋をゲストハウスとして活用する事例をいくつも見ることができました。宿泊用として利用するにあっては、帳場などのスペースは無くてもよいという特例を早くから条例化する一方で、耐震性や避難路の確保など宿泊客の安全にかかわる部分については京都市の基準に合わせた改修をし、営業するにあたっては旅館業の許可を取ることを求めています。京都ならではの文化の香りと、事業としての採算性を併せ持つ、街の新たな魅力づくりが始まっています。

室内を見学させていただいた、柚の木庵は、一度泊まりに行ってみたいと感じられるすてきな空間でした。ご案内いただいた、赤崎様や京都市の皆様ありがとうございました。

京町屋の奥の坪庭。不思議と涼風が抜け、居心地の良い空間になっている

京町屋の奥の坪庭。不思議と涼風が抜け、居心地の良い空間になっている

ゲストハウスとして蘇った京町屋

ゲストハウスとして蘇った京町屋