「足元からの防災を考える」ミニ企画第1回報告 ~ 防災計画素案へ区民意見募集中です~

そのまま鍋をのせられそうなかまどスツール

12月10日、生活者ネットワーク西崎都議も参加して、ミニ企画「足元からの防災を考える」第1回を開催いたしました。防災について聞きたいと提案してくれたメンバーが集まり、都と区の連携の必要な課題を中心に話し合いを持ちました。

9月に、世田谷区内の全世帯に全戸配布された、災害時区民行動マニュアルマップ版をお持ちいただくようお願いしましたが、参加者5名中2名の方が最新版をお持ちになり、他の2名の方は目に付く所に置いてあった旧版をお持ちになりました。1名の方は、自宅に届いているかもわからないという実態。新しい防災情報を、区民に行きわたらせる困難さも実感できました。
ぜひ皆様もご自宅のよくわかる所に、この災害時区民マニュアルを置いて、家族で目を通し活用して下さい。3・11の時は、ガスの復帰方法がわからず、不自由した方が多かったという経験から、ガスの復帰方法なども図解されています。地震の時、ガスの火は自動で消えます。無理に火を消さず、身の安全を優先することが大切です。

防火水槽とソーラー照明もある若林ふれあいひろば公園

西崎都議からは、新たに加えられた都の対応として、帰宅困難者対策と区立小中学校での児童生徒の安全な帰宅についての報告がありました。今年から中学生になったご家庭からの参加者があり、両親が帰宅困難になった時の連絡の取り方、小学生と中学生の違いなど、具体的な課題を話し合うことができました。児童生徒の避難時の食品や毛布などの備蓄の一部は、区の責務になります。来年度の予算にも関わることですから、区議会でも丁寧に点検して行きます。

 

10月の決算特別委員会で、身近な小公園の防災機能の強化の現状について質問しました。早くから開けた住宅街ほど、防災空地が少なく、災害時に身近な活動拠点が必要と考えたからです。昨日、若林地域を回っていて、すてきな小公園を見つけました。幼稚園帰りの子どもが転げまわって遊べる芝生の広場、地下に防火水槽、かまどベンチとソーラー発電式の照明が完備された200㎡程の小公園です。近所で助け合う防災活動が盛んな若林らしい公園です。世田谷区全体に、区民の発想を活かす防災活動を広げていきたいです。

世田谷区の防災計画改訂に向け、「世田谷区防災計画素案」に対する区民意見募集が、12月21日まで行われています。世田谷区のホームページの意見募集欄からも応募ができます。区民からの具体的な声で区政は動いていきます。是非、皆様のお声をお寄せ下さい。

 次回の、防災ミニ企画は、1月の下旬、又は2月の初旬を予定しております。また、ここでもご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしています。